踊る目覚め
13
お元気ですか。
ここの海は、晴れると水平線近くは真っ青、その手前はエメラルドグリーン、砂浜近くはえらく透明で、
曇りの日は草色になります。
海の堤防に行くと、海の水の上を通った風があるせいか、砂浜にいるより涼しいです。
村の人は人なっつこく明るいです。働くときも、遊ぶときも手を抜かず楽しく暮らしています。
街に勝手に落書きできる大きな壁があるので、そこに俺が作った童謡を音符で書いたら、
その壁の道を通る人が歌ってくれました。嬉しいです。
夕方は、ビーチサンダルで歩いて5分のところにあるカジュアルなレストランで食事をします。
この時間になると、この安くて野菜のたくさん入ったうまい店は人でごった返します。
盛り付けは豪快で、みんなにぎやかに食事をします。俺は何でも食えます。食ってるときは幸せです。
ここからの景色は最高です。
俺たちは、びっくりするほど共通点があります。同じような細胞かたちを持ち、同じところで笑ったり、
泣いたり、誰かを好きになったり、幸せになったりします。
俺はこの程度の人間です。だけど、人としていちばん大切なことはすべて持っていると思っています。
ほかの人たちと同じように。
紺野なるみ
おわり
>